小梅牛島通り改善要望書


平成24618
墨田区長 山﨑 昇 殿
                                                                 小梅牛島通りまちづくり協議会
会 長 小梅一丁目町会長 山室 為靖
副会長 向島一丁目町会長 田中 孝二

小梅牛島通り改善に関わる要望書
 平素、墨田区のまちづくりにご尽力いただきありがとうございます。また、平成22年度には、「小梅牛島通り」の愛称名を認定し、道標を設置していただき、深く感謝しております。
 小梅牛島通りまちづくり協議会は、向島一丁目町会と小梅一丁目町会を中心に、平成21年度より墨田区ご支援の「タワービュー通りのまちづくり勉強会」の一環として行われた「小梅牛島通り(墨24号通り)のまちづくり勉強会」の活動を継続するため、平成24331日に結成された団体です。今後とも小梅牛島通り周辺地区の環境改善にむけて取り組んでまいります。
 さて、小梅牛島通りは、タワー建設に伴い、真正面にタワーが美しく見える通りとして多くの観光客が訪れるようになりました。今では、スカイツリービュー通りとして観光マップにも紹介されるなど、浅草・墨田とタワーをつなぐ観光ルートとしての重要性が高まっています。
 当協議会では、小梅牛島通りの歴史・文化と景観を活かしたまちづくりを進めています。歴史をさかのぼると、古くは14世紀、室町時代初期より「牛島」の地名が文献に見られます。地域の鎮守「牛嶋神社」の名も地名に由来します。江戸時代、この一帯は「小梅瓦町」と呼ばれ、瓦の産地として栄えました。旧水戸徳川家下屋敷の景観は隅田公園の水と緑豊かな庭園に引き継がれています。町会、近隣住民有志も日頃、道路や公園の清掃美化、緑化に取り組んでいます
 しかし、現在、通りの煩雑な電線類によりタワーがすっきりと見えず、景観が損なわれています。歩行者帯が狭く、急増する歩行者と自転車、車両が交錯し危険が増しています。
 当協議会では、今後の通りの改善にむけて、平成22年度、全戸配布の住民アンケートを行いました。その結果、小梅牛島通りが、隅田公園とタワーを結んで人がゆっくり歩き語らい、景色を眺められる場となることが多く求められていました(別紙「小梅牛島まちづくりニュースvol.1」参照)。
 住民と来街者が小梅牛島通りを安心かつ快適に通行でき、互いに交流する場となることを目指して、小梅牛島通り及び周辺地区の改善整備を別紙の通り要望いたします。  


小梅牛島通り改善に関わる要望事項

1.   小梅牛島通りの電線類地中化と道路景観整備の早期実現
 電線類の地中化と道路景観整備の早期実現を要望します。
 小梅牛島通りは、真正面にタワーが見える通りであり、今や多くの観光客が訪れています。この通りは、浅草から隅田川、隅田公園、牛嶋神社を経て、タワーの足下まで至る新たな観光ルートとなっています。一般社団法人墨田区観光協会発行の「東京スカイツリー周辺ガイドマップ」にも、スカイツリービューコースとして紹介されています。
 しかし、電線類が多くせっかくのタワーの景観を阻害しています。住民としても道路の清掃美化に日々取り組んでいますが、電線類が縦横にかかる状況は重要な観光ルートとしてふさわしくありません。昨年度実施した住民アンケートにおいても、電線類地中化を望む意見が多く寄せられています。同時に、景観に配慮した舗装、照明、緑化等の景観整備も多く求められています。
 そこで、電線類の地中化と道路景観整備の早期実現を切に要望します。

2.   歩行者・自転車の安全対策の早期実施
 小梅牛島通り(幅員8m)では、タワー見学を兼ねた地域散策の方が増えています。上を見上げて歩きながら写真を撮る人が多く、車や自転車に気づかないなど、交通事故の危険性が高まっています。
 そこで、電線類地中化・道路本格整備までの緊急対応として、歩行者・自転車の安全を確保するために、下記の安全対策の早期実現を要望します。

    車道と歩道の色分けによる歩行者帯の拡幅。(車道幅を3.5mとして両側は歩道スペースとする)
    車両のスピード抑制するための、ハンプの設置、歩車道の色分け、交差点部の特殊舗装、路面標識の設置(制限速度、一方通行)、道路線形の工夫(モール型)等による道路環境の整備。
    流れが悪く、水のたまりやすい道路側溝の修繕整備。

3.   地図・案内板・サイン板等の整備
 小梅牛島通りに、案内板・サイン板の設置を要望します。
 小梅牛島通り周辺地区で道に迷う観光客が増えています。来街者が、現在地と方角、施設や名所を確認できる案内板・サイン板等が必要です。
 案内板の内容は、タワー周辺、小梅牛島地区の名所がわかるものとし、住民と来街者の交流が生まれることを望みます。地区の歴史や名所が明らかになれば地域の誇りや魅力が高まり、住み続けたい街、何度も訪れたい街になります。



4. 隅田公園の改善整備とPR
 隅田公園は、江戸時代の水戸徳川家下屋敷由来の庭園と墨堤の桜に恵まれた名所です。また、東京の関東大震災復興のシンボルでもあります。地域の鎮守の牛嶋神社とも隣接しており、ここに墨田区の代表的な文化資産、観光名所が集中しています。しかし、残念なことに平常は訪れる人も少なくひっそりとしています。樹木の茂る場所は見通しが悪く、暗くなると安心して歩けません。子どもたちが遊具などで元気よく遊べる公園、これまでの自然と文化を活かしつつ、明るく、人が集える公園としての再整備を要望します。
 隅田公園が墨田区の歴史文化と自然の拠点となり、隅田川〜隅田公園・牛島神社〜小梅牛島通り〜スカイツリーまでを繋ぐ観光ルートができるよう、下記のように公園の再整備とPRを要望します。
   照明を増やし、見通しをよくして明るく、立ち寄りやすい公園とする。
   小梅牛島通りから隅田公園、牛島神社に入る入り口をもっと広くする。
   小梅牛島通り側の入口に広場を設け、花を植え、人が集える場とする。
   子どもたちの遊具および鉄棒等大人の健康促進器具も整備する。
   伝統芸能や文化行事等、江戸東京の文化を発信できる場とする。
   案内板やサイン等で、隅田公園を歴史・文化、自然の拠点としてPRする。

5. 住民の自発的なまちづくり活動へのご協力
  沿道住民の敷地内への緑化の普及支援(花壇、プランター等で季節の花や緑を植える)
  私的植栽を雨水排水溝の幅(50㎝位)まではブリッジをつけ、排水機能を損なわずに上部を花壇として使用可能にする。

6. 観光ルートとしての取り組み
当協議会では、タワーが真正面に見える小梅牛島通りを観光ルートに位置づけるため、「小梅牛島通りお散歩マップ(別添)」を作成し、観光客に配布しています。つきましては、区設配布場所の利用について格段のご配慮をお願いします。

 小梅牛島通りまちづくり協議会は、小梅牛島通りと周辺地区の環境保全と活性化にむけて、自主的な活動を継続していきます。
 区におかれましては、本要望の早期実現に向けて、当協議会が関係各課と協議できる場を設定しいただけますよう、お願いいたします。

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